こんにちは、フクオと言います。
私は個人事業主として矯正歯科治療などの事業を営み、事業所得を得ています。
個人事業主に興味がある勤務医の方の中には、個人事業主は帳簿をつける必要あると知った方もおられるかもしれませんが、会計帳簿ってなんだか難しそうでよく分からないですよね。
個人事業主は複式簿記で帳簿をつけるって聞いたけど、どうやるの?
会計帳簿と確定申告を簡単に、しかも安くできるサービスを教えて!
個人事業主に興味がある勤務医の皆さまの中には、こんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
特に、具体的に個人事業主について調べて準備をはじめている方は、確定申告と会計帳簿を簡単に、しかも安くできる方法を詳しく知りたいですよね。
かく言う私も、個人事業主になる前に、同じ悩みを抱えていた時がありました。
結論から言うと、個人事業主の会計帳簿と確定申告(「青色申告」)はマネーフォワードクラウドというサービスを使えば、安く簡単に行うことができます。
この記事では、個人事業主で歯科医師の私が、会計帳簿と確定申告にはマネーフォワードクラウド確定申告がおススメである理由を紹介します。
記事の内容は、私の顧問をして頂いている税理士の先生に教えてもらった内容も含まれているため、信用性は担保されているかと思います。
この記事では、帳簿つけについて軽く説明した後で、マネーフォワードクラウドを使うと簡単に会計帳簿をつけることができる理由を解説します。
帳簿つけについて知る
個人事業主は確定申告の際に青色申告を行うことで、青色申告特別控除(所得金額から最大65万円の控除)を受けることができます。
青色申告を行うためには、事業に関わるお金のやり取りを「複式簿記」という方法を用いて帳簿をつける義務があります。
複式簿記では、下図の例のように、左側が借方、右側が貸方で、それぞれ勘定科目と金額を記入します。
日付 | 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
11月02日 | 売掛金 | 100,000 | 売上 | 100,000 |
11月09日 | 備品 | 50,000 | 普通預金 | 50,000 |
11月25日 | 普通預金 | 100,000 | 売掛金 | 100,000 |
また、帳簿にはやり取りの内容により、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳など数種類のものを作成する必要があります。
複式簿記で帳簿をつける、なおかつ帳簿は複数あるため書き写すための手間もある、と聞くと青色申告は難しく、手間が多いと考える方もおられるかもしれません。
しかし青色申告の会計ソフトを使えば、複式簿記のルールを知らなくてもソフトが助けてくれますし、計算や転記もソフトが自動的に行ってくれるため、忙しい方にも安心です。
マネーフォワードクラウド確定申告のプラン
会計ソフトにも色々と種類があります。
クラウド会計ソフトなら、インターネット環境がないと使えないという欠点はありますが、パソコンからでもスマホからでも、いつでもどこででも会計作業を行うことができて便利です。
便利なのは良いですが、ランニングコストが高額だと事業に悪影響を及ぼしてしまいますよね。
クラウド会計ソフトは高額なものだと、年間数万円かかったりしてしまいます。
大きな会社の経理部だと、こういうものが必要かもしれません。
しかし、歯科医師が個人事業主として1人で事業を行う場合には、必要な機能を有していて、なるべく安いものが良いでしょう。
また、初心者には機能が多すぎると扱いが難しく、青色申告に特化したソフトの方が使いやすいと思います。
機能と費用を考慮して、私はMoney Forward クラウド確定申告(マネーフォワードクラウド確定申告)を使用しています。
マネーフォワードクラウド確定申告は、マネーフォワードが個人事業主向け会計ソフトとして出しているウェブサービスで、もちろん青色申告にも対応しています。
一番の利点は帳簿つけの手間が格段に少なくなることで、計算や転記を自動的に行ってくれるだけでなく、銀行口座やクレジットカードの利用と連携させると帳簿をいちいち手入力する手間を省けます。
パッケージ型ソフトと違い、クラウドサービスであるため税法の改正などがあってもアップデートで対応してくれますし、クラウドでバックアップされているためデータの保全についても安心です。
サポート体制も整っているため、チュートリアルが詳しく丁寧に書かれているだけでなく、チャットやメールでの質問にも対応してくれます。
マネーフォワードクラウド確定申告のプランには、パーソナルミニ、パーソナル、パーソナルプラスがあります。
パーソナルミニは月額プランでも1か月980円と低価格ですが、年額プランだと1か月800円と費用をかなり低く抑えることができます。
パーソナルだと、少し費用は高くなりますが、機能はより充実し、さらに1か月無料トライアルを利用することができます。
パーソナルミニとパーソナルの違いはいくつかありますが、パーソナルミニには無く、パーソナルが持つ代表的な機能は、以下のものです。
- 消費税集計機能
- 確定申告の際の口座残高照会および帳簿残高との突合
- 請求書の毎月自動作成
「消費税集計機能」は「課税事業者」に役立つ機能です。
課税事業者とは、消費税を納付する義務がある事業者のこと。
前々年の売上が1,000万円を越えると課税事業者になるため、開業初年度は「免税事業者」です。
このため、開業したばかりの免税事業者には関係無い、課税事業者が消費税を仕訳する時に助けてくれる機能となります。
「確定申告の際の口座残高照会および帳簿残高との突合」は、残高照合機能です。
一部金融機関の場合、取引ごとの残高の情報(〇月〇日時点の残高は△△円)などといった情報を取得することができます。
対応している金融機関をデータ連携で登録している場合、取得した入出金ごとの残高の情報を用いて、仕訳登録に漏れが無いかなどを確認することが可能な機能です。
個人事業主は、契約先の院長に対して、ご自身で請求書を作成し、報酬を請求する必要があります。
マネーフォワードクラウド確定申告を契約すれば、追加の費用負担が無くマネーフォワードクラウド請求書も使え、簡単に請求書を作成することができます。
「請求書の毎月自動作成」機能は、最初に請求書のひな型を作り、毎月の作成日を設定すると、あとは自動で毎月請求書が自動で作られるという機能です。
自動作成はあれば便利ですが、無くても請求書の作成はほぼ時間がかかりません。
パーソナルミニは、課税形式が「免税事業者」のみ利用可能です。
通常開業初年度の場合は免税事業者となりますし、途中で変更も可能なので、開業初年度の方はまずはパーソナルミニで開始して問題無いと思います。
私は、上記の違いを考慮した結果、免税事業者であるため、パーソナルミニを使用しています。
マネーフォワードクラウドに登録
まずは、マネーフォワードクラウドに登録してください。
登録だけなら、メールアドレスで無料で行うことができます。
マネーフォワードクラウド確定申告を使う
登録したら、マネーフォワードクラウド確定申告を開きましょう。
マネーフォワードクラウド確定申告では、まずは事業者設定を行います。
事業者名や電話番号を記入していくだけですが、税務署に青色申告承認申請書を提出し青色申告の届け出が済んでいる場合は申告区分を「青色申告」にしましょう。
事業者設定の次は、連携データの登録です。
マネーフォワードクラウド確定申告には、連携した銀行口座やクレジットカードなどからの明細を自動で取得し、毎日の仕訳作業を簡単にする機能が備わっています。
その事前準備のために連携データの登録が必要で、これもとても簡単にできます。
事業者設定、連携データの登録が終われば、あとは開始残高(開業日時点の資産の金額)を登録して、日々の帳簿つけを行うだけです。
日々の帳簿つけは、連携した銀行口座やクレジットカードの明細をソフトが自動取得して、帳簿を自動提案してくれるため、面倒な作業はほぼ自動化されてしまいます。
ここまで記事を読んでいただいた方には、マネーフォワードクラウド確定申告で帳簿つけを行うのはとても簡単なことが分かっていただけたと思います。
まとめ
青色申告をする個人事業主は、マネーフォワードクラウド確定申告を使えば、会計帳簿をつけるのがとても簡単になり、年度末にはこのソフトを確定申告の時にも使えます。
さらに、マネーフォワードクラウド確定申告を契約すれば、マネーフォワードクラウド請求書も使えるようになるため、請求書の作成もとっても簡単。
個人事業主に興味がある歯科医師の方にとって力強い味方になってくれるでしょう。
この記事を読んだまだ個人事業主ではない、勤務医、フリーランスの歯科医師、医療人の方が個人事業主となり、より良い生活を送れることを願っています。
今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。