こんにちは、フクオと言います。
私は個人事業主として矯正歯科治療などの事業を営み、事業所得を得ています。
開業(個人事業主)に興味がある歯科医師の方もおられるかもしれませんが、開業届(「個人事業の開業届出書」)の出し方ってよく分からないですよね。
「個人事業の開業届出書」はどこでもらえるの?
開業届出書は税務署に直接持って行って提出しないといけないの?
個人事業主に興味がある勤務医の皆さまの中には、こんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
特に、事業所得にできる条件を調べたり、税理士さんと相談したり、というように具体的に個人事業主について調べている方は、開業届の提出方法を詳しく知りたいですよね。
かく言う私も、個人事業主になる前に、同じ悩みを抱えていた時がありました。
結論から言うと、「個人事業の開業届出書」は直接税務署に行かなくても、ネット上で簡単に提出できます。
この記事では、個人事業主で歯科医師の私が、とても簡単な開業届の出し方を紹介します。
記事の内容は、私の顧問をして頂いている税理士の先生に教えてもらった内容も含まれているため、信用性は担保されているかと思います。
また、ネット上で提出しない方も、開業届を書く際にこの記事が参考になると思います。
ネットで「個人事業の開業届出書」を出す流れを簡単に示すと、
開業freeeというサイトを使う
「個人事業の開業届出書」は事業の開始から1か月以内の提出が推奨されています。
マイナンバーカードとICカードリーダーをお持ちの方は、税務署に行ったり、書類を郵送したりする必要もなく、ネット上で開業届を簡単に出すことができます。
開業届をネット上で出すためには、「開業freee」というサイトを使えばとても簡単です。
開業freeeを使えば、無料で開業届を作成、提出することができます。
もし、マイナンバーカードやICカードリーダーをお持ちでない場合でも、作成した開業届を印刷してお近くの税務署に郵送することでも開業届の提出は可能ですし、税務署まで直接持って行くことも可能です。
ただ、個人事業主はICカードリーダーを持っていた方がかなりお得になりますので、もしもお持ちでない方は購入をおススメします。
個人事業主にICカードリーダーが必要な理由をもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
登録
まずは、開業freeeに登録してください。
メールアドレスとパスワードを設定するだけで無料で登録することができます。
簡単な質問に答える
登録したら、簡単な質問に答えるだけで書類が準備できます。
下図は私が実際に作成した際のものです。
仕事の概要は、歯科医師の方でしたら、「医療・福祉」を選び、詳細はご自身の状況に合わせて記載してください。
事業開始予定日は、開業届は事業開始から1か月以内の提出となっていますが、まだ準備中の方でしたら、開業予定日を記入したり、開業届作成日である本日を記入しましょう。
想定の年収は、あくまでも想定で、正確な数値である必要はありませんので、大体の額を記入します。
働く場所は、「その他/決まっていない」を選択することもできます。
従業員・家族の給与は、給与支払予定があれば、ここに記入します。
私は従業員や家族に給与を支払う予定がないため、「今はない」を選択しました。
ここまで記入したら、「次へ」。
屋号の入力は任意ですが、あれば入力しましょう。
屋号は個人事業主が事業を行う際に使用する名称で、必ずつけないといけないわけではありません。
ただ、せっかく個人事業主として開業するなら、屋号をつけてみても良いと思います。
歯科医師の方の場合、
- 〇〇デンタルオフィス
- ○○歯科
- ○○医院
- 〇〇事務所
などはいかがでしょうか。
ちなみに私は、色々な事業を予定しておりますので、〇〇商事という名称にしました。
屋号は後から変更することも可能ですので、悩みすぎなくても大丈夫です。
申請者の情報は、氏名、住所、電話番号、生年月日を入力してください。
収入の種類は、「事業所得」を選んでください。
確定申告の種類は、節税のメリットを活かすためには「青色申告65万円控除」を選ぶのが最善です。
ここまで、入力したら、「書類を提出する」。
あとは、書類の提出先の税務署を選びます。
これは、先程入力した住所から最適な税務署がすでに表示されていることが多いと思います。
そして、書類の内容を再度確認し、提出方法を選びます。
方法としては、ご自身で直接税務署に持って行く場合と郵送する場合は作成した書類を印刷します。
freeeで電子申告する場合は、ここからマイナンバーカードとICカードリーダーを使って、そのままネット上で開業届の提出を完了させることができます。
ここまで記事を読んでいただいた方には、開業freeeから開業届を出すのはとても簡単なことが分かっていただけたと思います。
所得税の青色申告承認申請書も提出
開業freeeでは、このまま「所得税の青色申告承認申請書」を提出することができますので、開業届と一緒に提出しましょう。
所得税の青色申告承認申請書は開業から2か月以内に提出してください。
開業freeeを使わない方法
開業届は税務署でもらうこともできますし、国税庁のサイトからダウンロードすることもできます。
開業freeeを使わずに開業届を出したい方は、税務署で直接、もしくは国税庁のサイトからダウンロードして、郵送もしくは直接税務署に提出してください。
まとめ
開業届は開業freeeを使えば、とても簡単です。
さらに、マイナンバーカードとICカードリーダーをお持ちの方はネット上で全て完了することができます。
開業届を提出したら、あなたももう個人事業主です。
個人事業主に興味がある歯科医師の方は、まずは専門家である税理士さんに相談してみるのが一番です。
この記事を読んだまだ個人事業主ではない、勤務医、フリーランスの歯科医師、医療人の方が個人事業主となり、より良い生活を送れることを願っています。
今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。